「孫が欲しい!」、「孫の顔が見たい!」という親からのプレッシャーにうんざりしている人は多いのではないでしょうか?
今回は、なぜ親が「孫が欲しい!」、「孫の顔が見たい!」というのか?その理由・心理とそれへの対応策について解説します。
なぜ親が「孫が欲しい!」、「孫の顔が見たい!」というのか?その理由・心理
友だちとの会話
友達との会話は、年齢と共に、その内容が移り変わっていきます。
20代独身の頃には、恋愛の話・仕事の話。
- 結婚して子どもが出来る頃には、子育ての話。
- 子供が大きくなってくる頃には、子どもの進路の話。
- 子供が成人する頃には、どんな仕事をしているのか?
- 子供が結婚したら…孫の話。
高齢になってくれば、身体の老化に関すること・孫のことは、会話の定番とも言われています。
周囲が「うちの孫が…」みたいな会話で盛り上がっていると、その話しについていけなくて、辛い思いをしてしまうことも…。
あるいは、それまで仲良しだったグループなのに、
- 不意に孫の話で盛り上がってしまった際に変に気を使わせてしまったり
- 孫の話がタブーになってしまったり
- 仲良しグループから身を引いたり、疎遠になってしまったり
などで、しんどい思いをすることも…。
周囲の圧・自慢の影響・それへの対応
周囲の人間が孫の話し、自慢などをしてくるので、悔しい思いをしている。孫が出来て、「孫ができた。」、「孫と出かけた…」みたいなこと言いたいと思っている。
さみしい
子供(息子・娘)が独り立ちし、数年が経ち、寂しい思いが湧いてきて…孫ができれば、もう一度、あの輝いている頃の喜びを味わえるのではないか?と考えている。
楽しみを他に見いだせない。
孫の顔を見る以外にも、
- 運動にハマったり
- 趣味にハマったり
など自らが能動的に他に楽しいことを見つけることは可能です。しかし、そういう発想がなく、孫ができなければ私は幸せになることができないと考えてしまう、子供にとっては一方的でわがままで迷惑な発想をしてしまう人は一定数存在します。
子孫を残したい
生物の本能的な欲求、「子孫を残したい」というものが、「孫の顔が見たい」という言葉となってアナタの前に現れた。
親には親で、それ以外の事で、「辛さを乗り越える、楽しみを見出す工夫をする余地」が存在するからです。
今の40代中盤より上くらいの世代は、10代、20代の頃にインターネットに触れる機会に乏しく、価値観の多様性に関して乏しいと言えます。
結婚して子供ができて孫ができて…という一般的な流れのみを良し、勝ちと考えてしまっている人が相当な割合いることは知っておくべきでしょう。
孫の顔が見たいと言われたときに感じること。
うるさい・気持ちが悪いと感じます。エゴなんじゃないの?と思ってしまいます。
あなたの世代からすれば、そのように感じるのも当たり前だし、正解であると言えます。
しかし、一昔前の、情報が多様化していない頃に前ならえ、右ならえで人生を歩んできた世代からすると、孫の顔を見れないことが特別不幸せであるかのように感じてしまうケースもあります。
時代が変われば常識も変わる…アナタと親の間にも、それなりにジェネレーションギャップがあることを予め知っておくことは、相手に対し、優しく出来ることに貢献してくれることでしょう。
孫が欲しいと言われると申し訳ないという気持ちになってしまいます。
親は親で今、楽しみを自分のチカラで見出そうと努力するべき。
子であるアナタに、幸せにしてもらうと考えていること自体が褒められたことではありません。
逆に、アナタと親が逆の立場だったとしたらと想像してみましょう。アナタは、子供に対し、どうにもならない理不尽なことをお願いしようとは思わないのではないでしょうか?
そうであるならば、アナタは親に対して、申し訳ないという気持ちを持たなくても良いということなのです。
孫の顔が見たいハラスメントへの対処方法
聞き流す
最も無難な現状を維持することが出来る方法。たまにしか会わない場合、関係を悪化させることなく、やり過ごすことができるからおすすめと言えるでしょう。
よく会う場合でも、ただの音だと思うほどに割り切ることができるなら、それ以上の不都合が貴方に降りかかってくる可能性は低いです。
聞き流しつつ、笑いつつも、わずかに嫌そうな雰囲気を匂わせる。
相手が周りの人のニュアンスを感じ取ることができ、思慮深く、思いやりのある人であるなら、孫が欲しいハラスメントは軽減もしくは軽減する可能性があります。
逆に、貴方たちを上から押さえつける聞く耳を持たない親である場合、火に油を注ぐ結果となる場合も。
ただ聞き流すことと比べると、ややリスクが高い手段ですが、その分、良いリターンの可能性もあります。
Q&A
パートナーがいます。どうにもならない理由がある場合、きちんと説明した方が良いでしょうか?
行為としては正攻法、王道と言えるでしょう。しかし、だからといって、最善の結果を得ることができるとは限りません。
例えば、両親にとって、孫の重要度が、他の追随を許さないほど圧倒的な場合、今の貴方たちのあり方にまで言及し、望ましくない影響を及ぼしてくる可能性があります。
- 臭いものには蓋をしておく
- 腫れ物には触らない
絶妙なバランスでそれなりの幸せが成り立っているのだと感じることが出来ているならば、「きちんと説明しない」という選択はベターな選択の一つと言えます。
母親(義母)です。孫の顔が見たいと思うのは贅沢なことなのでしょうか?嫁は、私の話に真剣に耳を傾けてくれているとは思えません。
贅沢なことかどうか…孫がいること自体は、大富豪になることに比べれば確率的に容易なことであるとは言えます。
しかし、孫がいるかいないかは、アナタの努力や頑張りでどうにかなるものではありません。
その事実を受け入れた上で、それ相応の心遣い、対応をするのが、スマートで素敵な母親だと言えるのではないでしょうか?
孫が欲しいのですが、子供が独身です。どうしたらよいでしょうか?
孫の前に、まず結婚。それはそうなのですが、そこへ子供が向かっていかないとどうにもなりませんよね…。
全面的に圧力をかけていくという方法論を思いつき、それを実行に移す人は、少なからず存在しますが、それが、功を奏したという話はそれほど多くはありません。
アナタに出来ることは、「結婚の素晴らしさ、子供がいる生活の素晴らしさを伝える」ことではないでしょうか?
ただし、その気持ちに嘘があると、子供たちはそれを見抜きます、心に響かせることはできません。
アナタの人生を振り返り、「こういう楽しさがあった、喜びがあった、辛さがあった…そして、今、こう思う。」
という、人生そのものを子供に押し付けることなく、自然に伝えることが出来るなら…道は開けてくるかもしれません。
しかしながら、子供の人生の主役は子供。
どんなに自分の人生を上手に語ることができたとしても、子供のチョイスがアナタの望むものではない可能性は十分に承知しておく必要があります。
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