自由が束縛される、なんとなく不安などの理由で結婚したくないと考えている方はたくさんいらっしゃいます。ですが、結婚したいと考えている人の気持ち・結婚のメリットを知っておくことは大切です。
結婚は能動的に行動しなければ成立しません。だから、勇気が必要になります。でも、勇気を出さないデメリット・リスクが存在することも知っておくべきなのです。
今回は、結婚生活13年、子供3人、住宅ローンありの管理人(40代男)が結婚のメリットについて解説します。
本記事は純粋な結婚生活についてだけでなく子育てを含みます。予めご承知おきいただき、ご納得いただける方のみ読み進めてみてください。
結婚したいと考えている人の気持ち・結婚のメリット
仕事に集中しやすくなる
結婚をすると、夫婦となり、二人で1家庭となります。1家庭をよりよくしていこうという風に、お互いが同じ方向を向くことになりますから、仕事をはじめ、様々なことがより建設的、生産的となります。
色恋で思い悩むことがなくなる、少なくなる
結婚すれば、その地点で、結婚相手は、生涯の伴侶という位置づけ。
別の異性に奪われてしまうというようなことは、法律上難しい状態。
ですから、付き合っている時よりも、相手の異性関係で悩むことがなくなる、もしくは少なくなります。
ただ、これに関しては、性格や相手の習性も関わりますので誰でも悩みがゼロになるというわけではありません。
一人前面出来る?
平成22年の未婚率は男性が20.1%、女性が10.6%。
引用 男女共同参画白書 平成25年版 > 第1-特-20図 生涯未婚率の推移(男女別)
未婚率は年々高くなってきている傾向にあるとはいえ、それでもまだまだ少数派で結婚するのが多数派と言えます。
同窓会などで、結婚していないと
- 「えっ!?結婚してないの?」
- 「早く結婚しろよ~。」
- 「お前もさ。いい加減落ち着いてさ。結婚して子供育ててさ…」
みたいに、謎の上から目線トークを繰り広げられ、その標的にされてしまうことが…。
謎の上から目線トークを積極的にしないにしても、結婚していれば、静かに黙ってその場にいることが出来ます。
自らの人生と重ねしんみり出来る。
子供がいると、自らが通ってきた道を子供が通り、それを近くで見ることが出来ます。
- お~~夏休みか~~いいなぁ・・・
- 部活か~~青春だねぇ。
など。自らの淡い青春時代を子供というフィルターを通して思い出ししんみりすることが出来ます。
感動がある。
子供の入学式、卒業式では、出席している親が泣くということが多々あります。
この時の涙は、喜びの涙、感動の涙に他なりません。
あんなに小さくて可愛かった我が子がこんなにも大きく…色々大変なことはあったけど…良かった…
この感動は、子育てをしているからこそ味わえるもの。
普通に自分一人で人生を生きて、嬉しくて涙を流すことは一体何度あるのかと考えるとものすごく貴重なことだとわかります。
共感できる人が多い。
結婚するのが多数派と先述しましたが、それゆえに色々な人に話を合わせる事が出来るというメリットがあります。
例えば、仕事で新たに知り合いになる人がいるとします…少し親しくなれば、結婚はしてる?子供はいる?という話になります。
そこで、結婚してて、子供がいるということになれば、家庭の愚痴などで話しが合い、楽しい会話を成り立たせることが出来ます。共感しあい、お互いの仲間意識が強くなります。
しかし、結婚していない場合、そういった仲間意識が強まる会話を展開していくことが出来ません。
寂しくない
私自身の実話ですが、以前、小さな同窓会みたいなのがあった際に、友人に
「独身は独身で良い面あると思うし、羨ましいと思う面もあるよ。」
と言ったら、友人は「独身はとにかく寂しい」
と私に言いました。私は20代で結婚したので、結婚してから「寂しい」なんて感じたことが一度もありませんでしたのでハッとしました。
結婚すると寂しいという風に感じることはない、もしくは少なくなります。
強い安心、絆を感じることが出来る。
結婚すると、結婚相手からすると…子供たちからすると…自分は代えが効かない唯一な人間ということになります。
それが、強い安心、絆を実感することにつながります。
仕事で嫌なことがあっても、友達だと思っていた人に嫌なことを言われても…「家族がいるからへっちゃら」という風に思えるようになります。
子供の未来が楽しみ
自分自身は、すでに大人となり、この先どうなっていくかもある程度予想の中に納まるかもしれないという雰囲気を感じてしまうことが多いです。
しかし、子供はそうではありません。子供には無限の可能性を感じることが出来ます。
親の夢を子に託すのは個人的には反対なのですが、子供の無限の可能性に、自らの胸をワクワクさせるくらいは許されると思っています。
様々な気付きを得ることが出来る
子供とする何気ない会話、子供からの質問などにドキッとすることが多々あります。
子育ては親育て…みたいなことが言われますが、そういう要素はあります。
老後のことを考えると…
若くて元気な時は、一生一人で生きていくなどと言うことが出来るし、それが様になっていてカッコよかったりもします。
しかし、老いてからは、かっこよく見えることはなく、リアルに辛い現実に直面することも。
- 自分の身を案じてくれる親しい人が誰ひとりいない寂しさ
- よぼよぼで人の助けを借りなければ生きていけない時に誰からも助けてもらえない辛さ
家族がいれば、子供がいれば絶対に安心というわけではないですが、家族・子供がいるということは非常に心強いものです。
種の保存、遺伝子を残せるという喜び
結婚とイコールではないですが…。
このことは私自身、子供が生まれるまでは理解していませんでした。
子供が生まれ、子育てをしていると…人間の、生物の本能なのか、”種の保存、遺伝子を残せるという喜び”を感じることが出来ます。
理にかなった流れである
- 0~10代:この世に生を受け、親の愛を受け育てられ、青春を謳歌し
- 20代:社会に貢献できる人間となり仕事をし、大人の自由を謳歌し
- 30代~40代:子供が出来、子供にかつて自分がしてもらっていたように愛を注ぎ
- 50代~60代:子供が社会人になり手がかからなくなるが、親が老いてきて、その世話をし
- 70代~:自らが老い、それまでに与えられ、与えた愛の分だけ、周囲に助けられ…
ざっくりですが、結婚して子育てをするということはこの基本的な理にかなった流れにのるということでもあるでしょう。
結婚したい理由についてまとめ
結婚する前は、結婚すると自由が制限される、使えるお金が少なくなるなどのデメリットばかりを考えてしまい、結婚、そして結婚生活に対し、否定的になってしまう人がいます。
その傾向は特に、20代~30代中盤くらいまでに顕著にみられます。
しかし、歳を重ねるとその考え方にもジワジワと変化が訪れます。
私の周りには、何人か、「あの時、運命のあの人ともし結婚していたら今頃どうなっていたのだろう…」と後悔を含んだセリフをはく人がいました。
勿論、結婚生活がバラ色ばかりというわけではありません。しかし、我々は歳をとり老い、いつか死を迎えます。
自分がいなくなっても、この世界に、自分が生きた爪痕をしっかりと残し、自分の遺伝子(子)がこれからもこの世界で活躍してくれるだろうと思えるのだとしたら…死の間際に幸福を感じることが出来るのは結婚して子育てをした人間であるように私は思います。
著名な人物であれば、結婚しなくても、自分が生きた爪痕をしっかりと残せるかもしれません。でも、そうではない人物がこの世界に希望を残す最も簡単な方法は、結婚して子育てをすることだと私は信じています。
結婚したくない?結婚したい?Q&A
結婚にメリットがあることは理解できますが、不安を覚えてしまうことは事実です。これだけは気を付けろ?ということはありますか?
全ての答えが出るのは死の間際である…。というのは大前提ですが、現地点(結婚して13年、子供3人、住宅ローンあり)でのアドバイスは…
持ち家か賃貸か?
持ち家か賃貸か?というのは、ずっと議論され続けているテーマ。
結婚すれば、将来の素敵な生活を夢見て、住宅展示場へ見学に行く…などということも出てくるかもしれません。
私の場合、現在自営業ですが、仕事が安定してきたタイミングで妻からの「住宅展示場にでも行ってみない?」という軽い誘いに応じて住宅展示場へ行き、そこで、見学するには住所と名前を書く必要があるからと書き、2か月後くらいに、今なら限定でお得で家を建てることが出来るからと言われ契約し、結果、今に至っています。
家を建てると、家を手放すことイコール負けみたいな精神的状況に陥ります。家のために嫌な仕事を続けなきゃいけなくなることも…。賃貸なら、仕事変えるからちょっと安いところに引っ越すか…で済む話です。
人生が大事なのか家が大事なのかレベルの話になってしまうことがありますので持ち家を持つ際は、十分に注意する必要があります。
ちなみに、女性は、家を建てたがります。それには理由があります。
機構団信特約制度というのがあります。加入者に万一のことがあった場合、残りの住宅ローンがなくなる保障制度です。
引用・参照 https://www.jhf.go.jp/loan/yushi/danshin/shinki/merit.html
妻の立場からすれば、旦那に家を建てさせて、上述の保険に入れておけば、最悪旦那に何かあっても家だけは手元に残るということになります。
結婚は人生の墓場、男はつらいよ…と言ったフレーズが頭に浮かびます。
しかしながら、男の立場とすれば、
- その他の保険などに入らなくとも、家を建てておけば最悪家だけは家族に残してあげることが出来るということになります。
- 追い込まれた状況だからこそ、仕事で眠っていた能力を覚醒させることが出来るかもしれません。
結局は、どちらがいいのかは現地点では私にもわからないのですが、決断する際は、後悔しない決断をするように、人から流されてなんとなく決断しないようにしましょう。
一つ言えるのは、結婚しても独身時代からの賃貸派を貫き通すということは、結婚したからどうなるという良い変化も悪い変化も…結婚による変化を少なくする選択であるということです。
子供はどうする?何人?
本文中では、子育てをするメリットを多めに熱く語ってしまった感がありますが、子育てには当然、お金がかかります。
子育てにかかるお金のために、嫌な仕事を我慢して続けなきゃならないという風に考えてしまう状況はあり得ますし、そういう人は現実にたくさんいます。
私自身の結論としては、「俺は俺が最善と思う道を進む。どうなっても俺の人生。子供はどんなに貧乏だとしても、生きていけないということはない。」です。
子供がいることで苦しい思いをしていることもありますが、それゆえに強くなれたとも思います。
ただし、苦しい思いはしたくてしてるわけではないですし、そういう辛さを味合わないという選択も結婚前なら可能なので、書いておかないわけにはいきません。
仕事
住宅ローン、子育てにかかるお金というのは、結婚していなければそこまで稼がなくてもよいお金。必要経費が増えてしまうことでアナタのキャリアに対する様々な決断に何等かの影響が及ぶことは覚えておいた方が良いです。
また、男性の場合は、常にお金を稼ぎ続けなければならないので問題はありませんが、女性は、仕事に関しては注意しておいた方が良い点があります。
アナタが何歳でも好きで出来る人間を持てている人間かどうか?ということ。
しかし、数年後に、突然旦那が会社を辞めたいと言い出した。子供がいる。ローンもある。私が働きに出るしかない…
でも…その時にいい仕事はあるの?となります。
かつての商社にはもはや居場所はありません。これといった資格はない。子育てと両立できそうな割のいい求人はない…。
という辛い状況に陥ってしまいます。
結婚直後には、仕事をしなくても問題の無い状況だとしても、それがずっと続くとは限りません。そして、続かなかった際に、何事もなかったかのように以前の職場と同様の条件の職場に納まることはまず不可能だということは想定しておくべきです。
こういう辛さを味わいにくいと人と言えば…看護師など国家資格を持って仕事をしている人ですね。
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